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コマーシャル

 

ずっと更新していなかった理由のひとつとして、内定もらってからは遊び呆けてたんですね。前にも日本をまわってた書いたけど、もう一回北海道のてっぺんまで行ってきました。そのことについてもいつか書くかもしれません。

 

道中岩手にて、念願でありました石川啄木宮沢賢治の記念館を観てきました。両館とも写真撮影はできなかったのでしっかりしたレビューとかはできませんが、がっつりエンジョイしてきました。両館とも素晴らしかったです。

 

こんだけブログで石川啄木さんにお世話になっている私からすれば、石川啄木記念館というのはまさに聖地。啄木生誕の地であり、たびたび歌に詠まれた『渋民村』という文字が記された看板を見た瞬間、えもいわれぬ感動を覚えました。

『かにかくに渋民村は恋しかりおもひでの山おもひでの川』

啄木の代表歌にも挙げられる一首です。啄木もこの景色を眺めていたのです。

 

なんと石川啄木記念館は学生だと100円で入館できます。ヒュー!!

展示内容に一切の期待が無くなるほどリーズナブルなのですが、直筆の書簡や初版本、多数の写真など予想に反し充実の展示でした。

そしてそれに対する入館者はふたり(含わたくし)。ヒュー!!

 

私が足を運んだ時には常設展に加えて『啄木の恋』っていう特別展もやっていまして、啄木が恋心を抱いた5人の女性についての説明と、そのとき詠んだ歌の紹介がありました。

「短歌のこと教えて~ん☆」って手紙を送ってきた女に「顔写真よこせ。マジで。いやマジで。」と再三言い続け、とうとう送られてきた写真に大興奮。日記に「超カワE!!」としたためるほどテンション上がっちゃったけど、それが実は女のフリしたオッサンでした(笑)というハートフルエピソードには私も微笑を禁じ得ません。

啄木たそはそういうところが魅力的ですよね。性にアグレッシブです。気持ちいいです。

 

そして!

こちらが石川啄木記念館で販売されている、発行当時の装丁を再現した『一握の砂』の初版複製本です!

 

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ゲローン

 

記念館に展示されている初版本とそっくり同じつくりになっており、石川啄木ファン垂涎のアイテムです。あいにく手持ちがなかったので受付の人と交渉したところ、腎臓と引き換えに手に入れることが出来ました。

 

いやマジ最高っすわー。

この質感、明治に想いを馳せてしまいますわー。

啄木マジ神っすわー。いやマジパないんで。マジ鳥肌注意なんで。

おれインディーズの時から注目してたから。いやマジで。

 

 

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(フジハラくんったら最近啄木ちゃんばっかり・・・。)

 

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(もうアタシのことなんて忘れてしまったのかしら。セツナイよ・・・。)

 

バカだな。(おでこコツン)

 

えっ・・・?

 

むかしもいまも、おまえが一番に決まってんだろ?

オレにはおまえだけだよ。

 

 

!!

・・・うん///

 

 

ふたりは愛し合った。

しだいに時間の感覚は失われ、無間を浮遊しつづけるかのような悠久がおとずれた。

プラトンが『饗宴』で記した、神によって引き裂かれた人間の半身が、再び出逢うべきもう半身と結び付くかのような必然。千年の氷解。豊饒の春泥。ふたりの羈絆は失われ、生命の萌しが揺曳する同衾。

多幸の夜は過ぎゆき、朝が訪れる。しかしそれはふたりにとって離別の朝ではなかった。

共に歩みはじめるふたりへ、世界が言祝ぐ劫初の朝。そして・・・

 

 

おんぎゃー

 

おんぎゃー

 

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看護婦「おめでとうございます。母子ともに健康です。元気な新潮文庫ですよ。」

 

よかった・・・。

バルザック、よく頑張ったな。

 

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あなたがいてくれたおかげよ。

あなたがいてくれたから、私はひとりぼっちじゃないと知ることができたの。

 

本当によかった・・・。

お前に似てかわいい新潮文庫じゃないか。

 

ふふふ。でも目だけはあなたにそっくり・・・。

 

家族なんだな、俺たち。

 

ええ、あなた。

 

 

こうしてまた一冊の新潮文庫が製本されました。これから書店へと卸され、そしてみなさんの本棚に収められてゆくのです。信じられない方もいらっしゃるかと思いますが、現在世に流通している書籍のおよそ7割はこの製法によって生み出されています。

わたしは、本そのものにも物語があるということをお伝えしたくてこの記事を書きました。それは一様に同じものではなく、一冊一冊ちがった愛によってはぐくまれたものなのです。

そして、その物語はこれからも続いてゆきます。

この本は、あなたとどんな物語を紡いでいくのでしょうか・・・。

一冊の本との出会いは宝物です。ぜひ大切になさってください。

 

 

 

 

 

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