スターフォックス64は最高のゲーム

 

おれはここ10年ぐらいあたらしいゲームをプレイしていないが、ここ最近ゲームしたい欲が非常に高まってきている。

 

きっかけはゼルダだ。発売される前から買う気もないのにPVや開発者プレイ動画をつぶさにチェックしていた。武器は剣だけじゃなくいろんな種類があるし、料理とかもできる。映像もめちゃんこキレイだ。しかもオープンワールドらしいのだ(それがなんなのかはよく知らない)。発売されてからの評判もすこぶる良かった。やってみたい。

 

そんでこないだマリオもでた。帽子を投げるとマリオが妙にリアルなティラノサウルスに憑依することができるのだ。さらにニューヨークっぽい街でスクーターにも乗れる。むちゃくちゃだ。世界観どうなってんだ。でもめっちゃおもしろいらしい。やってみたい。

 

マイクラもやってみたい。特徴的なビジュアルのゲームなのでなんとなく存在は認知していたが、どういったゲームなのかは全然知らなかった。最近任天堂You Tubeチャンネルにアップされている『よゐこのマイクラでサバイバル生活』を見て、すごい驚いた。めちゃめちゃ自由でおもしろそうだ。かわいい女の子といっしょにプレイしたらさぞ楽しいだろう。やってみたい。

 

アンダーテールというのにも興味がある。ビジュアル以外でこの作品について知っていることは、インディゲームであること、革命的におもしろいらしいということだけだ。それ以外の事は何も知らない。絵柄がスーファミみたいでかわいい。やってみたい。

 

おれが知らないうちにゲームというのはどんどん進化し、多様化していたのだ。

 

おれにとってゼルダやマリオといえば、ニンテンドー64だ。ニンテンドー64はおれの青春であり、おれたちの青春だった。放課後、チャリのカゴにコントローラーを入れて友達の家に行く。そしてみんなでスマブラゴールデンアイをやるのだ。プレステもあったが、やはり子供のときの思い出はいつもニンテンドー64とともにあった。みんな夢中だった。

 

ニンテンドー64のソフトでなにより思い出深いのは、スターフォックス64だ。おれがこの世界で一番好きなゲームだ。

 

多くの子供たちにとってはじめて触れる3Dシューティングだったであろうこのゲームは、おれの目にもめちゃくちゃ魅力的に映った。美麗なグラフィック、映画のようなスケール、フルボイスのキャラクターたち。小学生のころから何度も繰り返しプレイしていたし、大人になってからも折に触れてプレイをしている。いまだに上手くはないが、このゲームだけはいつまでやっても飽きない。最高のゲームだ。

 

『フォックス! 後ろの敵をなんとかしてよ~』

 

ゲーム史に残る名ゼリフである。何度助けてもくりかえし敵機に追尾されるこのカエルを見ると、敵機よりむしろこのカエル本人を撃ち落としたくなる衝動に駆られるはずだ。

 

何度もプレイするうちに気がつくが、チームの仲間スリッピー・ペッピー・ファルコの3匹はまったく役に立たない。基本的に彼らの役目はプレイヤーが操作するフォックスの足を引っ張ることのみで、それ以外の時間はただベラベラと無意味なことをしゃべっているだけである。

 

だがその無意味なセリフこそがスターフォックスの魅力である。個性的でコミカルな敵キャラが多いので笑えるセリフばかり取り上げられがちだが、じつはカッコいいセリフも多く、プレイヤーの気分を盛り上げてくれる。

 

『さすがだよ 言う事ねえ しかし そこまでだ』

『そうやって親父さんも助けてくれたわい』

『俺の獲物に手をだすな フォックス!!』

 

フォックスの亡き父親の戦友で最年長のペッピーは、フォックスの体力がギリギリまで減ると

 

『決してあきらめるな 自分の感覚を信じろ』

 

と声をかけてくる。シリーズを通して使われる、スターフォックスを象徴するセリフだ。当時はこのセリフのカッコよさにごまかされていたが、こちらももう遊戯王のパックのサーチに命をかける小4ではない。大人になったおれは、このような精神論をやにわに持ちだすところにブラック企業を見てしまう。やかましいだけのカエルなんかよりずっと神経にさわるヤツだ。気がつくとおれはペッピーを撃墜している。長年のプレイで培った連射力とエイムをいかんなく発揮し、一瞬で撃墜する。現実でもこうやって、ムカつく上司にロックオンなしチャージ弾の爆風のみを当てて+1のボーナスをもらいたいところだ(わからない人は広技苑かワザップを見よう)。

 

思えば、主役であるフォックスの労働環境はかなり最悪だ。傭兵という不安定な仕事で、いつ暗い宇宙の底で死ぬかもわからない。そんで命を預ける同僚は、やかましいカエルと役立たずのトリと老害だ。いくらなんでもあんまりだ。真剣に転職を考えた方がいい。

 

かつてスターフォックスゼルダやマリオにも劣らぬ任天堂の人気シリーズだったはずだが、ハードが移り変わるごとにその勢いは衰え、いまでは誰も話題にしなくなってしまった。いつの日かふたたび、彼らが任天堂のスターとして輝ける日は来るのだろうか。